又吉直樹のヘウレーカ!「この“なぜ”は ほっとけない!?」
2020年3月18日(水) 22時00分~22時45分に放送された「又吉直樹のヘウレーカ!」では
大まかな番組内容
・飲み屋で同じような話を繰り返すのはなぜ?
・キリンが首を回せるのはなぜ?
・忘れ物をなくす方法
・金魚すくいでゲットした金魚をチョー赤くする方法
出演者
司会:又吉直樹,吉村崇,
解説:大阪大学教授…仲野徹,研究者…郡司芽久,鈴木ひかる
さて、今回は若手研究者がお届けする「ほっとけない」「なぜ」事象が取り扱われました。ちなみに「若手」と呼べるのは
40歳まで または
博士号をとってから8年以内
らしいです。
きりんの首はなんであんなに自由に動くのか
まず最初に登場したのは国立科学博物館の郡司さん。郡司さんは国立科学博物館に所属している「きりん」の研究者です。
きりんはメジャーな動物なので、以外かもしれませんが
日本にはたった2人
しかいないそうなのです。意外
郡司さんが研究者の道に進んだきっかけとなった「なぜ」はきりんの首がなぜあんなに自由に動かすことができるのか。ということらしいのです。
郡司さんは今まで30体以上のきりんを解体して首の研究をされていたそうですが、今でも年間3体くらいのきりんを解体しているそうですよ。
また、郡司さんがきりんに興味を持ったのは「もし自分が神様だったらこういう動物は想像することはできないだろうな」と考えたことかららしいのです。うーんやはり、研究者にまでなる人は、疑問に思うことがちょっと違いますね。
キリンの首の骨の数
さて、郡司さんの研究対象であるきりんの首ですが
長くて
自由に動かすことができる
ということです。ところできりんの首の骨の数と人間の首の骨の数はどのくらい違うと思いますか?
実はともに
7個
だけなんです。
ということなので、実はきりんの首があれだけ自由に動かすことができるのは首ではなく胸骨の骨の動きにあることが郡司さんの研究で分かっています。
つまり、きりんんは7個の首の骨だけではなく、ある意味
8個目の首の骨が動く
こと。なんだそうですよ。
なぜ郡司さんが研究をしているのか?
誰かの役に立つとか、何かの役に立つとかいう思いは本人にはないそうです。言ってみれば誰のなんの役にも立つことはありません。
しかし、「好奇心」を追求することが本来の研究である
ということを発信していることにほかなりませんね。まぁただ、郡司さんは好奇心で研究をされていますが、郡司さん以外の人がそれを活かそうとする人はいます。
例えばロボットの研究者であり、。クレーンの研究者であり。(郡司さんは下心という表現を使っていました笑)
いずれにしろ「わからない」を「わかる」とか「できない」を「できる」ということが研究の原動力になっていることは間違いないな、と思いました。
「超」若手の研究者
あえて「超」と書いたのは新たに登場した研究者は2人も中学生なのです。研究の世界に年齢は関係ないようです。
なぜ人は忘れ物をなくせないのか
私も非常に多くの心当たりがあります。すぐに忘れ物をしてしまうのですよね。研究者の森下君は、以下のことによって記憶に残ることを突き止めました。それは、
①手に刺激を与える
これを検証するためにオリジナルの装置を作成して検証を行っていました。その結果、この装置を付けて手に刺激を与えたほうが、与えなかったときに比べて大幅に覚えていることが判明したそうです。
②忘れたくないものを直接触る
森下君の研究では、ポン酢を触ったときと触らなかったことでより深く記憶していることが分かったそうです。そこでさらに仮説を立てて他の物にも触って研究をつづけたところ、明らかに触った方が忘れないことが判明したそうです。
なぜ売られている金魚は赤いのか?
次に登場したのは斎藤さん。斎藤さんは生き物が大好きで中学で私物部に所属しています。斎藤さんが注目したのは金魚が赤くなる理由。この研究はもともと先輩が研究していたそうです。
先輩の研究では金魚はあおこを食べることによって赤くなることを突き止めることができました。
そこで斎藤さんはそこの研究を進め、あおこの中のどの成分が金魚の色を赤くしているのかを研究しました。
するとある金魚では成分A
別の金魚では成分B
が赤くする原因だということが分かりました。んーーーーーーとこうなるとどちらの成分も関係ないのか…と多いきや。透明骨格標本をよく見てみると斎藤さんはあることを発見しました。それは…
腸の長さの違い
です。なぜ腸の長さが影響するのか、どう影響するのかはまだ研究途中ですが、中学生とは思えぬ観察力です。すばらしい…
なぜ同じ話を何度もするのか?
飲み会でよくみられる光景ですよね。大人なら誰しもある現象ですが、これを研究しているのが奈良女子大学の鈴木さん。なんと彼女のアプローチでおもしろいのが、この現象を
数学を使って
表すこと。です、もうちょっと詳しく話すと「単語を数学で表す」という分野で「自然言語処理」と呼ばれる領域です。
この研究領域でも特に最近注目されているのが、ゆがんだ空間という意味のこれ
を利用した解析です。んーーなんかよく分からないですよね。
具体的に、糸井重理さんと又吉さんの会話をこの手法を使って分析した結果がこれ
うん。やはりよくわかりません笑
ただ唯一分かったのは、会話の中にある言葉の関係性を見える化することができる手法ということでしょうか…ね。
で、飲み会の時に同じ会話が繰り返される理由ですが。。。。まだ研究中だそうです!笑。なんとー、意外な落ちですが。可視化できることで自分の認識の主導権を自分自身で持つことによって、自分のことが理解できる可能性があると。。。
この研究を通じてどう広がるのか分からないからこそ面白い研究になりそうですね。